エッセンシャルオイル(精油)とは
エッセンシャルオイル(精油)とは、ハーブなどの植物の有効成分を抽出した揮発性のオイルのことを言います。
植物の葉や花、果皮、樹皮、樹脂などから得られ、植物により異なる香りや成分を持っています。
300種類以上のエッセンシャルオイル(精油)が存在しますが、エッセンシャルオイルを抽出するためには、 きわめて多くの植物を必要とするため、高価なエッセンシャルオイルも多数存在します。
例えば、ローズのエッセンシャルオイル(精油)を1滴抽出するためには、およそ50個のバラの花が必要とされます。
エッセンシャルオイル(精油)は、原則として純度100%のものを指します。
「100% Pure & Natural」、「Pure Essential Oil」などと表記があるものを選べば間違いがありません。
アロマテラピーを健康的に楽しみたい方は、ぜひ100%のエッセンシャルオイル(精油)を入手して下さい。
エッセンシャルオイル(精油)は、アロマテラピーに使うオイルという意味で、単に「アロマオイル」と呼ばれることもあります。(特にアロマテラピーになじみのない方や、初心者の方などに多く、一般的にはこちらの呼び名のほうが多く使われています)
そのため、当サイトでは、「アロマオイル」という表記も合わせて使用していきます。
(注意)
厳密には、「アロマオイル」という呼び方は、純度が100%でないオイルや、天然香料でないオイル(フレグランスオイルやポプリオイルなどの安価なオイル)を指す場合も多くあります。ご注意下さい。
エッセンシャルオイルの抽出方法
エッセンシャルオイル(精油)は、主に以下のような方法で抽出されます。
・水蒸気蒸留法
原料となる植物を蒸留釜に入れ、下から水蒸気を通します。芳香成分を含んだ水蒸気を冷却管で冷やし、水と分離するとエッセンシャルオイル(精油)が得られます。一緒に得られる水は「フローラルウォーター」と呼ばれ、水溶性の芳香成分が溶け込んでおり、わずかに香りがあります。
水蒸気蒸留法は、現在、最も多く使用されている抽出方法です。ラベンダー、カモミール、ローズマリーなどはこの抽出法により抽出されます
・圧搾法
果実の皮から抽出する場合に用いられます。果皮を絞り、放置すると、果汁と分離した精油がとれます。
オレンジ、レモン、グレープフルーツなどは、この抽出法により抽出されます。
・溶剤抽出法
花や樹脂から抽出する場合に用いられます。原料を石油エーテルなどの揮発性溶剤につけると、芳香物質が溶け出します。溶剤を揮発させると、香り成分 と植物ワックスの塊(=コンクリート)ができ、これをさらにエタノールにつけると、再び芳香物質が溶け出します。最後にエタノールを揮発させれば完了で す。
ジャスミン、ローズ、ベンゾインなどは、この抽出法により抽出されます。
ちなみに、溶剤抽出法で抽出された精油のうち、花やハーブから抽出されたものを「アブソリュート」、樹脂などその他の部分から抽出されたものを「レジノイド」と呼びます。
・二酸化炭素抽出法(超臨界流体抽出法)
超高圧の二酸化炭素ガスを利用した抽出法です。高圧をかけて液化した二酸化炭素を使い、植物の芳香成分を抽出します。その後、常圧に戻して二酸化炭素を気化させれば、エッセンシャルオイル(精油)を抽出することが出来ます。
比較的新しい抽出法で、熱による物質の変質などが防げるメリットがあります。
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Last update:2023/11/28